ちびろずるーむ
5日目。朝の散策後、また車に乗って、 グリム童話の町めぐりのひとつ、ハーメルンに到着しました。 ここはメルヘン街道のハイライトともいえる町です。 小さな町ですが、誰でも知っている有名な童話があります。 グリム童話を読んだことのある人なら誰でも知っている、 ハーメルンの笛吹男が出現したところです。 激動の中世、1284年6月26日に130人の子供(成人?)達が、 こつ然と失踪してしまったそうです。 その理由として、ペストや伝染病の流行によってとか、 子供の十字軍とか人身売買とか移住説だとか、いろいろ言われて 研究されているようですが、はっきりしたことは何もわからず、 未だに、謎のままなのです。 中世ではどこも不衛生で、ネズミが溢れていたそう。 そしてネズミ捕りという職業も実際にあったそうで、 同時に、彼らは遍歴芸人でもあったそうです。 これと子供達の失踪事件がだぶって、悲しい伝説になったのかも。 実際に、子供達が連れ去られた通りの名は、舞楽禁制通り。 今でも音楽や舞踊が一切禁止となってます。 しかし今ではその暗くて陰湿な話も、観光地としての手段か、 さまざまなお土産や料理になっているのです。 私は見られませんでしたが、マルクト広場にて5月から9月まで、 「ネズミ捕り男」の野外劇があり大人気です。 子供達がネズミの格好をして、何やら可愛いそうです。 この童話の仕掛け人形時計もあり、これは年中見られます。 代表的なお土産として、ネズミそっくりの乾パンを売っています。 今にも動き出しそうなリアルな感じなんですよ。 私も買って友達に配りました。みんなかなりウケてくれて、 今でも大事にしているよと言ってくれます。嬉しいです。 ☆ さて本日は、グリムの物語を感じさせる町を見学しました。 次は、ほら吹き男爵が住んでいた町・ボーデンヴェルダー。 この地で生まれたミュンヒハウゼン男爵の、ロシア・トルコ戦役での 愉快な体験談が、後の「ほら吹き男爵の冒険」です。 男爵がトルコ戦争に行った時、泉で馬に水を飲ませました。 馬がいつまでも飲んでいるので、おかしいと後ろを見ると、 なんと馬の後ろ半分がなくなって飲んだ水が流れ出していました。 実は先ほど門の落とし戸が落ち、馬がまっぷたつに・・・ 探しに行くと、後ろ半分だけの馬が元気で走り回っています。 さっそく鍛冶屋で、めでたく元通りにつなぎ合わせましたとさ。 こちらは、いばら姫のザバブルク城です。 今は、お城は古城ホテルとなり、内装もロマンティックで大人気。 まわりは、200ヘクタールの自然動物公園になっているそう。 ホテルの窓から、この公園や森が見渡せるらしいです。 メルヘンの森と呼ばれるハルツの森のなかに、ひっそりと佇む ザバブルク城にはその昔、グリム童話のいばら姫が住んでいました。 ところが15歳になったある日、紡鐘にさされて100年の眠りに。 お城のまわりは野生のバラが咲いて、その棘の痛さに誰も近寄れず。 そして100年目。勇敢な王子様が現れ、お姫様に口づけすると~ とまあ、ハッピーエンドな童話。 ☆ ところでこの日は、晴れで12℃と書いてありましたが、 もうひとつ雹が降ったとあります。どこでなのか忘れましたが・・・。 そしてもうひとつ、ディズニーのシンデレラ城のモデルと云われる、 ノイシュヴァンシュタイン城は、雪と書いてありました。 10月3日~4日へ 10月4日~5日へ